昭和三十九年に日本で最初で唯一の女子工業高校として開校した、尚志学園女子工業高等学校は平成二年に男女共学となり、学校名を尚志学園尚志高等学校に変更をして、今年創立五十周年を迎えることが出来ました。これも偏にこれまで学校を支えてきて下さった皆様方のお陰と改めて感謝を申し上げる次第であります。本来であれば、創立五十周年の記念式典を一緒に祝うはずの創立者である佐藤 信学園長が昨年亡くなられたことは誠に残念で仕方がありません。尚志高等学校は、故佐藤 信学園長が裸一貫で創り、学園長の教育理念である「建学の精神」の三つの言葉「尚志必成」「即是道場」「一瞬即永遠」を基に今日まで「人づくり教育」を実践して参りました。今後も「建学の精神」を本校の心棒として揺らぐことなく、又、生徒達の心の支えとして伝えていく所存でおります。
尚志高等学校の半世紀に渡る歴史を振り返ってみますと、青空入学式で百四十三名の入学生を迎えて始まった本校は、その後学校の敷地も校舎も増え、教育内容も時代の変化と共に幾度も変化をして現在に至り、卒業生は約二万名が社会で活躍をしております。
今後は更にこれからの五十年に向け、全教職員一丸となって生徒の夢をかなえる教育を行ってまいりたいと思っておりますので、皆様方のご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、創立五十周年に当たり、本校の歴史を写真で綴りました。ご覧いただき当時を思い出していただければ幸いと存じます。
[ロゴマーク制作者紹介]
第48期:情報総合科コンピュータデザインコース卒業 大越 双葉 さん
これまで50年かけて発展してきた歴史ある尚志高校がさらに明るく飛躍し、50年先の未来に繋がってほしいという願いが込められている。「50」の数字はこれまでの50年と今後の50年を示している。「羽根」は未来への飛躍をイメージし、また「葉」は自然溢れる豊かな環境のイメージであり、さらに木々が葉を広げ大きく成長する姿を生徒の成長や尚志高校の成長のイメージに重ねている。明るく爽やかな仕上がりとなるよう色に寒色系を取り入れ、形を斜めにして動きを出すなどの工夫を凝らしている。このマークを通して多くの方々に尚志高校の今後の発展を支え、見守って頂けるよう願いを込めてマークを制作した。
※制作者の大越双葉さんは現在女子美術大学の学生としてグラフィックデザインを学び、「気持ち」を伝えるデザインの可能性を探るため日々制作に励んでいる。今回のマーク制作では尚志高校に対する「希望」をしっかり形に表すことが出来たと考えている。